| 指揮 | ウィレム・メンゲルベルク |
| 独奏 | ソプラノ:ベティ・ファン・デン・ボッシュ(Betty van den Bosch) |
| 演奏 | アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 |
| 録音 | 1940年12月19日 |
| 発売及び CD番号 | AUDIOPHILE(APL 101.546) Q DISC(97016) ARCHIVE DOCUMENTS(ADCD.109) |
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題名の「ロマンス」という言葉からイメージする、甘く優しい雰囲気からは大きくかけ離れたダイナミックな演奏です。 落すときは極端に落して、盛り上げるときは、テンポを加速させながら一気に盛り上げ、最高点では、オペラのアリアの如く、力いっぱい感情込めて叫び、テンポの方もそれに合わせて思いっきり遅くして、より劇的に効果を高めています。 一応、最初から最後まで3拍子の曲だと思うのですが、一つの小節内で三つの拍が同じ長さで演奏される事はほとんど無く、曲の流れによって激しく伸び縮みして、一つの拍が他の拍の1.5倍ぐらいに伸びる事など当たり前の世界です。 こういう激しい伸び縮みは、メンゲルベルクの得意とするところなのですが、一緒に歌っているデン・ボッシュはそういうテンポの伸び縮みに苦労しているかというと、あまりそうは見えず、むしろノリノリで、かえってデン・ボッシュの方がリードしてテンポを動かしているようにすら聞こえます。(もっとも、そう聞こえるだけで、本当はメンゲルベルクのテンポ変化に苦労してついていっているのかもしれませんが) なにしろ、この演奏が全然ロマンスとは思えない半分以上の要因はこのデン・ボッシュの歌い方にあります。 テンポの伸び縮みに合わせた表情の変化や、特にクライマックスに向かっての感情の込め方は鬼気迫るものがあり、とても穏やかで平和的な歌詞とは思えないほどです。 どちらかというと、そんな歌詞よりも『その女と別れないのだったら、アナタを殺してわたしも死ぬ!』という歌詞の方が相応しい気がしてきます(笑) その一方で、伴奏しているオーケストラは意外と穏やかで、テンポこそ大きく揺れ動いていますが、3拍目を強く演奏して次の小節の頭の拍でスッと抜くあたり、落ち着いた平和な雰囲気があり、感情の激しい歌と良い対照になっています。(2003/7/19) |