| 指揮 | セルジュ・コミッショーナ |
| 演奏 | バーミンガム市交響楽団 バーミンガム市交響合唱団 |
| 録音 | 1978年1月14日 |
| カップリング | ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲 他 |
| 発売 | 日本クラウン(BBC classics) |
| CD番号 | CRCB-6026 |
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よく歌った柔らかい演奏で、軽く華奢な感じがちょっと女性的です。 あまり力強さを前面に出さないため、初めて聴いた時には、ずいぶんおとなしい演奏だと思いました。力が入っているのがはっきりと表れているのは、前半の3拍子に変わった直後のティンパニー連打の部分と曲の最後ぐらいで、それこそここで盛り上がらなかったら他で盛り上げるところはないだろう、というところくらいです。わたしの中では「あまり目立ったところの無い地味な演奏」とイメージで片付けていました。 しかし、最近、改めて聴き、どうやらそれだけではないことに気づきました。 今まで見落としてきたところに、いろいろ魅力があったのです。 なかでも弱いピアノの部分の軽さと表情の豊かさは大きなポイントでした。最初に聴いた時になぜ気がつかなかったのか不思議なくらいです。 メロディーを表情豊かにかなり濃く歌い込んでいるのですが、全体の響きは薄く軽めなので、濃くてもそれがくどく聞こえません。逆に響きが薄く軽くても歌い込んでいるために、あっさりと流れてしまうことなく、それが互いに作用しあって、淡い情緒が生まれています。あまり生々しくなく、少し幻想的な雰囲気が出ていて、いかにもヨーロッパとは一線を画した異文化の世界らしく聞こえます。情熱的ではなく、不思議さを感じる音楽になっています。 演奏しているバーミンガム市響は、まだラトルが常任になる前の無名時代の頃です。ライブということもあって細かいところではいろいろ粗が出ていますが、個々の奏者のテクニックはあるみたいですし、十分に聞けるレベルです。曲の印象にもつながっていますが、全体的に線が細く華奢な感じがするのが、良いところでもあり少し弱い点でもあると思います。(2007/6/30) |